“方円流”の読み方と例文
読み方割合
ほうえんりゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ええ、惜しいことをした。投げた呼吸は確かだったんだが、たぐり寄せたのが一息遅かった……こんなことじゃ、おれの方円流ほうえんりゅうもまだ上手とはいえねえなあ」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
方円流ほうえんりゅう二丈の捕縄とりなわが、今に、てめえの喉首のどくびをお見舞い申して、その五体を俵ぐくりに締めあげるぞ。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
腕の限りヒュッと投げた方円流ほうえんりゅう二丈の捕縄とりなわは、闇をあやまたず十夜頭巾の人影へクルクルと巻きついた。——しかし対手あいては驚かない、からんだ縄を左に巻きつけ、静かに
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)