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新室
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ニヒムロ
ふりがな文庫
“
新室
(
ニヒムロ
)” の例文
此信仰の古いものは、
縮見
(
シヾミ
)
ノ
細目の家の
新室
(
ニヒムロ
)
ノ
宴
(
ウタゲ
)
にまれびと久米部
ノ
小楯の為に遊び歌はれた二皇子の伝説の如きものが、其適例を示してゐる。
日本文学の発生:――その基礎論――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
新室
(
ニヒムロ
)
のほかひについて言うて置かねばならぬ事は、其が臨時のものか、定例として定期に行うたものかと言ふ事である。
国文学の発生(第三稿):まれびとの意義
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
即、新室を建てた時に、
新室
(
ニヒムロ
)
ほかひをする。此新室ほかひの他には、旅行すると、其宿る場所々々に家を建て、やはり新室ほかひと称するものをする。
万葉集の解題
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
其が、
舊室
(
フルムロ
)
をほかふ場合も屡ある樣である。舊室に對しても、
新室
(
ニヒムロ
)
と呼ぶことの出來た理由があるのだと思ふ。
国文学の発生(第三稿):まれびとの意義
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
此日神を請ずる家が「
新室
(
ニヒムロ
)
」と称へられた。昔から実際新しい建て物を作るのだと考へられて来てゐる。
村々の祭り
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
新室
(
ニヒムロ
)
の
宴
(
ウタゲ
)
及び、旅にあつての
仮廬祝
(
カリホホ
)
ぎから出て来た「矚目吟詠」は、次第に叙景詩を分化して来た。
短歌本質成立の時代:万葉集以後の歌風の見わたし
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
新室
(
ニヒムロ
)
を
踏静子
(
フミシヅムコ
)
が手玉鳴らすも。玉の如 照りたる君を 内にとまをせ(万葉巻十一旋頭歌)
国文学の発生(第二稿)
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
新室
(
ニヒムロ
)
の古びない力を讃めて、
稚室
(
ワカムロ
)
といひ、其各部を縛り、殊に屋上から結び垂して、地上に届くまでに結びさげた蔓を以てした綱の長きを仰ぎ乍ら、讃め詞ははじまるのである。第一、柱ぼめ。
日本文学の発生
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
新
常用漢字
小2
部首:⽄
13画
室
常用漢字
小2
部首:⼧
9画
“新室”で始まる語句
新室宴