撞著どうちゃく)” の例文
また『万葉集』を評して「歌は国家治教の道なるにより、当時の人は思のままを述べたる者なり」などといへるは一文章の内既に撞著どうちゃくあり。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
秀麿は一歩一歩非常な困難に撞著どうちゃくして、どうしてもこれはサンスクリットをまるで知らないでは、正確な判断は下されないと考えて、急に高楠博士たかくすはくしの所へけ附けて
かのように (新字新仮名) / 森鴎外(著)
千葉稲城子ちばとうじょうしに答へて曰く、撞著どうちゃくと誤解の事なほ誤解あるが如し。われらが撞著といひしは前に「客観的景色に重きを措き」とありて後に「客観的にのみ」とありしをいふなり。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
御書面を見るに愚意を誤解被致いたされ候。ことに変なるは御書面中四、五行の間に撞著どうちゃく有之候。
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
この歌つたなく候。「暮れぬめり」とありて「薄月夜」とあるは甚しき撞著どうちゃくと相見え候。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
いと笑ふべき撞著どうちゃくに御座候。
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)