搖々ゆら/\)” の例文
新字:揺々
女中が膳部を下げてから、私はまた欄干の側へ出て、更に其の魥のやうな薄板が微風に搖々ゆら/\してゐるのを眺めてゐたが、どうも串とは受け取れなかつた。
ごりがん (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
柔かい新緑の風は、こんなに市塵の深い瓦の上へも吹いて來て、乾された薄板が、搖々ゆら/\と動いてゐる。
ごりがん (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)