振仰向ふりあおむ)” の例文
謂われて叔母は振仰向ふりあおむき、さも嬉しげに見えたるが、謙三郎の顔の色の尋常ただならざるをあやぶみて
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その間、頸脚えりあしが白かった。振仰向ふりあおむくと、ほっと息して、肩が揺れた、片手づきに膝をくねって
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
振仰向ふりあおむいて手をついたり。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)