拙衲せつなふ)” の例文
拙衲せつなふは第一、其外世界困窮の数語、何等の警抜ぞ。わたくしは乙亥の冬から丙子の春へ掛けて、江戸市中不景気と云ふが如き記事はないかとおもつて、武江年表を検したが、見当らなかつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)