“手裡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅり80.0%
てうら20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
といわれたので新吉が声をのむと、そのとたんに、弦之丞の手裡しゅりを離れた小柄こづかが、キラッ——と斜めに闇をって行った。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とんと、膝を落すとともに、彼の手裡しゅりには白い十手が隠れた。——が、途端に、女も感覚的にくるりっと振り向いて
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何を持っているのか得物えものを確かめるつもりで、彼の歩みまわる影を凝視していると、右の手裡てうらから小脇を後ろに抜け、約四尺ばかりの丸棒をしのばせていることが分った。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)