手裡てうら)” の例文
何を持っているのか得物えものを確かめるつもりで、彼の歩みまわる影を凝視していると、右の手裡てうらから小脇を後ろに抜け、約四尺ばかりの丸棒をしのばせていることが分った。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)