すゝ)” の例文
幸にして大坂の事ありてより消息絶えて久しき蒼海も、獄を出でゝ近里にめば、書を飛ばして三個みたり同遊せんことをすゝむるに、来月まで待つべしとの来書なり。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
「あゝ自分の妻だ!」胸の動悸は急に高まつて來た。如何樣どうしたのだ、一所に下りて行かう、とすゝめると、視線を落したまゝ動かない。小兒等は俄かに泣き出した。
(旧字旧仮名) / 吉江喬松吉江孤雁(著)