“慠”の読み方と例文
読み方割合
おご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不自然さの勢いが醜い支配におごっている。しかし永続し得る不自然さが何処にあり得よう。凡ての心は自然へと帰りたがっている。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
我はそのやさしき假面の背後に、人におごる貴人の色あるを見て、友の無情なるを恨むのみにて、かの猶太廓の戀のなりゆきを問ふにいとまあらざりき。
見なくともいい零落のお姿を見ようとし捜さなくともいいのにお隠れになるのをいつめようとする、そういう高飛車なおごった気持にわたくしは何時いつなり変ったのであろうか。
荻吹く歌 (新字新仮名) / 室生犀星(著)