“意気揚々（いきようよう）” の例文
旧字：意氣揚々
凱旋（がいせん）将軍の得意さ、つまり、意気揚々（いきようよう）としてかえる……とでもいうのだろう。帽子や外套（がいとう）の肩に、しっとりと湿った雪が降り積っても、別に苦にはならなかった。
秘境の日輪旗 (新字新仮名) ／ 蘭郁二郎(著)
にんじんは、羽根の折れたその鴫を拾い、意気揚々（いきようよう）とそれを打ち振り、そして、火薬の臭いを吸い込む。
にんじん (新字新仮名) ／ ジュール・ルナール(著)
それから数時間の後、午前十時という約束かっきりに、例のゴリラが意気揚々（いきようよう）と乗り込んで来た。
恐怖王 (新字新仮名) ／ 江戸川乱歩(著)
二人は意気揚々（いきようよう）と本庁へ引上げていったことだろう。
疑問の金塊 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)