惺々せいせい)” の例文
惺々せいせいは惺々を愛し、好漢は好漢を知るというのは小説の常套じょうとう文句だが、秀吉も一瞥いちべつの中の政宗を、くせ者ではあるが好い男だ、と思ったに疑無い。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ただそくも養うあり、しゅんも存することあり、この心惺々せいせい明々めいめいとして、天理一息の間断なくして、わずかにこれよく昼を知るなり。これすなわちこれ天徳てんとくにして、すなわちこれ昼夜の道に通じて知るなり。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)