惣太そうた)” の例文
ずっと前に、はじめて三輪の藍玉屋あいだまやの不良息子の金蔵に鉄砲を教えた惣太そうたでありました。
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
いわゆる信夫しのぶ惣太そうた浄瑠璃じょうるりなどよりはずっと前から、この日を梅若の供養という習わしがすでにあって、芝居はむしろ主人公の名前に、土地でよく知られた佳名かめいを採用したものと考えられる。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
惣太そうたが家へ二日ばかりかくまってもらって、それから身体からだもすっかりくなったからね、わしはお前、こんなふうに薬売りの真似をしてね……どこへ行くものか、この界隈かいわいを夕方になるとぶらついて
「やあ、惣太そうたさん」