患部かんぶ)” の例文
その結果、患部かんぶ悪化あっかした。いじりまわしたのが悪かったのか、それともラジウムを長い時間、患部に接して置いたのが悪かったのか。
柿色の紙風船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼は驚いて、マリ子の幻影を呼ぶと、患部かんぶぬぐわせた。彼女の言葉によると、その痔疾は、かなりひどくなっているそうである。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この施術しじゅつの方法は、超短波が盛んに通っている二つの電極でんきょくの間に、人体の患部かんぶを入れるのです。電極というのは金属板で出来ていましてぼんのように丸い平べったい板です。
科学が臍を曲げた話 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)