しよん)” の例文
ついそこらの近い木立の間にも黒い蔭が濃くなつて、そちこちの間遠まどほな瓦斯燈の灯が、しよんぼりと夜の色になりかけてゐる。あたりは見る/\暗くなつて行くやうに見える。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
坊ちやんがそこへしよんぼりして帰つて入らつして、指をくはへて、何かくれとおねだりになる。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)