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恍惚
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うっと
ふりがな文庫
“
恍惚
(
うっと
)” の例文
優美な
科
(
しな
)
を作ったり、もし必要とあれば
恍惚
(
うっと
)
りとなったり、悲しげな眸をしたり、さては謎めいた眸を送ることなど、なんでも自由自在に出来た。
頸の上のアンナ
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
と山吹は乗り出して来たがもうその眼は
恍惚
(
うっと
)
りとなり胸をワクワクさせているらしい。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
が、滝人は素晴らしい虹でも見るかのように、その情景を
恍惚
(
うっと
)
りと眺め入っていた。
白蟻
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
と投げるようにいって、大空を
恍惚
(
うっと
)
りと
瞶
(
みつ
)
めた風情。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その後でも彼女は呆れたような
恍惚
(
うっと
)
りとしたような風で客間の真中に立ち尽して、このような驚嘆すべき生活の変化がなぜこう一ぺんにやって来たのか、とても信じられないような顔をしていた。
頸の上のアンナ
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
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山吹はまたも
恍惚
(
うっと
)
りと訊く。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“恍惚”の意味
《名詞》
恍惚(こうこつ)
何かに心を奪われうっとりすること。また、そのようなさま。
意識がぼんやりしていてはっきりしないこと。また、そのようなさま。
認知症で脳の機能が低下しているさま。
(出典:Wiktionary)
恍
漢検1級
部首:⼼
9画
惚
漢検準1級
部首:⼼
11画
“恍惚”で始まる語句
恍惚境
恍惚感
恍惚郷