トップ
>
怯気
>
おぢけ
ふりがな文庫
“
怯気
(
おぢけ
)” の例文
旧字:
怯氣
勝てば助勢は出て来る、負ければ
怯気
(
おぢけ
)
はつく。将門の軍は日に衰へた。秀郷の兵は下総の堺、即ち今の境町まで十三日には取詰めた。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
怯気
(
おぢけ
)
のついた彼に取つては試験勉強ほど気分を憂欝にするものはなかつた。現代の試験その物、教育その物に幾分、疑ひを
抱
(
いだ
)
かずにはゐられなかつた。
花が咲く
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
「吉祥天女を思ひがけんとすれば、
怯気
(
おぢけ
)
づきて、くすしからんこそ佗しかりぬべけれ。」予はたおやかな原文の
調
(
ちょう
)
が、いたずらに柔軟微温の文体に移されず
『新訳源氏物語』初版の序
(新字新仮名)
/
上田敏
(著)
誰だつてぞうつとして
怯気
(
おぢけ
)
を震つてしまつたものぢや。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
しかし構へを見ただけで、ちよつと
怯気
(
おぢけ
)
のつくやうな派手々々しい大カフヱも何うかと云ふ気もして、ちやうど「女給募集」の立看板の出てゐるのを力に、いきなり
月魄
(
つきしろ
)
へ飛びこんだ訳だつた。
のらもの
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
怯
漢検準1級
部首:⼼
8画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“怯気”で始まる語句
怯気々々