志度しど)” の例文
もとは讃州志度しど海女あまだつたにしても、よい血を引いてゐたらしくお酉といふ内儀には、何んとなく非凡なところがあるのです。
志度しど浦合戦
尤も越後屋の主人の金兵衞が、今から五年前讃岐さぬき金毘羅こんぴら樣へお詣りに行つた時、志度しどの浦の海女あまだつたのを見染めて、江戸へ連れて來て磨き拔いた女だといふことだがね
ガラッ八が案内したのは、讃州さんしゅう志度しど海女あまの見世物、龍王の明珠めいしゅを取った、王朝時代の伝説にかたどり、水中に芸をさせるのが当って、その頃江戸の評判になった興行物の一つでした。
「内儀さんは讃州さんしう志度しどの生れだと聽いたが、泳ぎやぐことは出來るだらうな」