“徳間峠”の読み方と例文
読み方割合
とくまとうげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その以前、机竜之助は駿河から甲州路への徳間峠とくまとうげで、はからずもこの山の娘たちに救われたことがある。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ちょうど降りかかった時雨しぐれ合羽かっぱで受けて、背に負うたそれぞれの荷物を保護しながら、十余人のこの山の娘が、駿河路するがじから徳間峠とくまとうげへかかって来たのは同じ日の夕方でありました。
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その女は、徳間峠とくまとうげから縁を引いた山の娘のかしらのお徳であります。どうしてこの女が、真夜中にここを通るのか。蛇滝の参籠堂にその人がいると知って、わざわざこの難路を訪れるのか。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)