復活祭パスハ)” の例文
アンナ・リヴォーヴナは借室クワルチーラへ床磨きをよんだ。復活祭パスハまで床磨き人は、権威ありげに口をきいた。ナースチャは洗濯をした。
赤い貨車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ただモスコウまで何日、あるいは何十日かかるか、それはひとえに時の運とそうして汽車の感情テンパラメントによるのだから、復活祭パスハに乗込んでXマスの前夜に着くかも知れない。
踊る地平線:01 踊る地平線 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
伸子が、復活祭パスハの夜群集の中で目撃した婆さんと若い娘の口争いをかき終ったときだった。ドアをたたくものがあった。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
復活祭パスハの夜、総ての劇場とキネマが閉され、大劇場のオペラ役者は基督救世主寺院フラム・フリスタ・スパシーチェリヤで聖歌を歌う。労働新聞は一週間前にこの事について時評を書いた。
モスクワ印象記 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
СССРの皮肉の諧謔の好標本である『クロコジール』は、復活祭パスハ号である。表紙にこんな絵がある。緑色シャツの労働者が白布を頭にかぶって水の入ったバケツをさげて歩いて来た。女に訊いている。
モスクワ印象記 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
しかし一九二八年の、ソヴェトで復活祭パスハを行った教会はどっさりあった。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)