“御広敷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おひろしき66.7%
おんひろしき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正月二十九日毅堂は御広敷おひろしき御用人を仰付けられ御小納戸おこなんど頭取を兼ね、明倫堂督学はこれまでの通り、御足高百俵を給せられた。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
御広敷おひろしき橋廊下はしろうかという屈強な渡りを見つけて、二の丸御門につづくお留守居部屋とまかない方の屋根をふみこえて走りつづける。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「三日。晴。お長御広敷おんひろしきへ上る。」広敷は奥向、台所向を通じて称へた語である。三夜の暇は此に果てた。「明日愈乗船治定。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)