御出府ごしゅっぷ)” の例文
「おお、次郎左衛門どの。また御出府ごしゅっぷでござりましたか」と、彼は笠をぬいで丁寧に会釈えしゃくした。
籠釣瓶 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
事に寄ったら御家老の福原様ふくはらさま御出府ごしゅっぷになる時も、お暇になった者を連れておいでになる筈がないから、是は音信たよりを待ってお国においででございましょう、殿様は御不快で
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)