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御先乗
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おさきのり
ふりがな文庫
“
御先乗
(
おさきのり
)” の例文
彼は近づいて来る第一の御馬車を
御先乗
(
おさきのり
)
と心得、前後を顧みるいとまもなく群集の中から進み出て、そのお馬車の中に扇子を投進した。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
ちょうど所持の扇子に自作の和歌一首しるしつけて
罷
(
まか
)
り
在
(
あ
)
ったから、
御先乗
(
おさきのり
)
とのみ心得た第一のお車をめがけて直ちにその扇子をささげたなら、自然と帝のお目にもとまり
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
彼の献扇は、まったく第一のお車を
御先乗
(
おさきのり
)
と心得たことであって、
御輦
(
ぎょれん
)
に触れ奉ろうとは思いもかけなかったという。あとになってそれを知った時は実に彼も恐縮した。彼の述懐はそこから始まる。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
先
常用漢字
小1
部首:⼉
6画
乗
常用漢字
小3
部首:⼃
9画
“御先”で始まる語句
御先祖
御先
御先途
御先手
御先代
御先払
御先手組
御先生
御先達
御先荷