御修法みずほう)” の例文
清原 御修法みずほう雲斎うんさい先生もそう云ってらした。気違いになるとわけの分らないことを云って、人には分ってもらったような気になるんだそうだ。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
宮中で行なわせられた五壇の御修法みずほうのために帝が御謹慎をしておいでになるころ、源氏は夢のように尚侍へ近づいた。昔の弘徽殿の細殿ほそどのの小室へ中納言の君が導いたのである。
源氏物語:10 榊 (新字新仮名) / 紫式部(著)
男3 御修法みずほうをやっておもらいなさい。……北山の何とか云うお寺にとてもかしこい行者ぎょうじゃさんがいるそうです。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
……君は、第一、そう云ううわさを耳にしたことはないのかい? 大学寮なんかでもみんなそう云ってるんだぜ。僕あ、御修法みずほうをやるお医者さんにもいてみたんだ。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)