御井みい)” の例文
一首の意は、この鳥は、過去ったころの事を思い慕うて啼く鳥であるのか、今、弓弦葉ゆづるは御井みいのほとりを啼きながら飛んで行く、というのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ですからその子の名を木の俣の神と申します。またの名は御井みいの神とも申します。
お一方の御子ワチツミの命は淡路の御井みいの宮においでになり、姫宮がお二方おありになりました。その姉君あねぎみはハヘイロネ、またの名はオホヤマトクニアレ姫の命、妹君はハヘイロドです。
詞書ことばがきには和銅五年夏四月長田王ながたのおおきみ長親王ながのみこの御子か)が、伊勢の山辺やまべ御井みい(山辺離宮の御井か壱志郡新家村か)で詠まれたようになっているが、原本の左注に、この歌はどうもそれらしくない
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)