後藤祐乗ごとうゆうじょう)” の例文
新九郎は焦心せきだした。来国俊の刀も折れろ、後藤祐乗ごとうゆうじょうつばも割れろとばかり、むッと渾力こんりきを柄にあつめて最後の一押し。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「こりゃたいしたものだ。目貫の獅子しし本金ほんきんで、つば後藤祐乗ごとうゆうじょうの作らしい。ウーム……どうだい竹童さん、ものはひとつそうだんだが、その刀をおれに四、五日してくれないか」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)