後日のち)” の例文
あたしのむくろはまだあの井戸の底にあるはずだから、後日のちとはいわず即刻いまにも引き上げて明日の酉の日の分に入れてみようじゃないか——と。
まだ世人の記憶に新らしいその事件の内容を、くわしく此処ここに並べないでもいいようにも思うが、けれども、ずっと後日のちに読む人のためには必要があるだろう。
芳川鎌子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)