彷遑さまよは)” の例文
よしやこのゑんいとひたりとも、野末の草花さうくわは書院の花瓶くわびんにさゝれん物か。恩愛ふかき親に苦を増させて、我れは同じき地上に彷遑さまよはん身の、とりあやまちても天上はかなひがたし。
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)