引摺倒ひきずりたふ)” の例文
と一喝して、いきなり、その髪をつて、引摺倒ひきずりたふし、こぶしの痛くなるほど、滅茶苦茶になぐつた。そして半死半生になつた女房を尻目にかけて、其儘そのまま湯田中へと飛んで行つた。そして、酒……酒……酒。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)