廚子づし)” の例文
其の蔭に置いた廚子づしや偶像や、又は高くかゝげた奉納の繪額や、夥しい欄間の彫刻や、見𢌞す四邊あたり一帶の剥げて、褪めて、古びた色彩の薄暗さが、云ふに云はれず柔かに人の心を沈靜させる。
歓楽 (旧字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
さうして洋燈らんぷのうす暗い廚子づしのかげで
定本青猫:01 定本青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)