“康富記”の解説
『康富記』(やすとみき)は、室町時代の外記局官人を務めた中原康富の日記。
記述は応永15年(1408年)から康正元年(1455年)に及ぶが、散逸が顕著であり、特に永享年間の記述はほぼ全てが欠落している。また応永8年(1401年)の日記は康富の経歴、年齢に鑑みると、父・中原英隆が書いたものと考えられる。幕府を始め、武家の動向や、隼人司、主水司、大炊寮の各々の所領の経営について細かく記述され、和歌、連歌、猿楽など文化、芸能に関する記述も豊富。15世紀前半の社会、有職故実を研究する上で有益な情報を提供する貴重な史料である。朝議、除目、叙位については関係文書を貼り継いで補填した箇所も多い。
欠落部分を補う文書として「永享二年大賞会記」「永享十年八幡宮放生会記」などがある。国立国会図書館に原本93巻が所収される。
(出典:Wikipedia)
記述は応永15年(1408年)から康正元年(1455年)に及ぶが、散逸が顕著であり、特に永享年間の記述はほぼ全てが欠落している。また応永8年(1401年)の日記は康富の経歴、年齢に鑑みると、父・中原英隆が書いたものと考えられる。幕府を始め、武家の動向や、隼人司、主水司、大炊寮の各々の所領の経営について細かく記述され、和歌、連歌、猿楽など文化、芸能に関する記述も豊富。15世紀前半の社会、有職故実を研究する上で有益な情報を提供する貴重な史料である。朝議、除目、叙位については関係文書を貼り継いで補填した箇所も多い。
欠落部分を補う文書として「永享二年大賞会記」「永享十年八幡宮放生会記」などがある。国立国会図書館に原本93巻が所収される。
(出典:Wikipedia)