度合どあい)” の例文
サラリーマンとしては文字通りに日が浅い。しかし得意の度合どあいはそれに反比例をたもっていた。もう一人前だと思うと、何となく尾鰭おひれがついたような心持がする。
求婚三銃士 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
チョコレートのホンザーはチョコレート一斤に砂糖を九十目水を大匙五杯入れて四十分間弱い火で煮ますが水の中へらしてみて餡のように固まるのが度合どあいです。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
そしてふつうのうすいガラスが、光のすくないうす暗いところなどでは見にくいわけは、光をほとんど吸収きゅうしゅうしないし、はねかえすことも、おれまがる度合どあいもすくないからなんだ
一層気掛りの度合どあいが増したものと見え、彼女は相場そうばをして見ようかとさえ思ったのだ。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
金田の倉を認識したようだが金田夫人に対する尊敬の度合どあいは前と同様である。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)