帳羅ちやうら)” の例文
「何が面白くて、膝つ小僧なんか撫で廻すんだ。早く申上げないと一帳羅ちやうらり切れさうで、心配でならねエ」
薄化粧に、一帳羅ちやうららしい銘仙を着て、赤い帶も、黒い髮も、水へも火へも飛込みさうな、純情無垢の象徴に見えて、平次の目には危つかしくてならないのでした。