帰納的きのうてき)” の例文
かつてある学者のげんに男子の脳髄のうずい帰納的きのうてきなるも、女子は演繹的えんえきてきなりとあったが、女子は感情がまさっているから冷静に事物に接することがかたい。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
(まとまりのある詩すなわち文芸上の哲学は、演繹的えんえきてきには小説となり、帰納的きのうてきには戯曲となる。詩とそれらとの関係は、日々の帳尻ちょうじりと月末もしくは年末決算との関係である。)
弓町より (新字新仮名) / 石川啄木(著)