巾地きれじ)” の例文
巾地きれじは粗末だが、仕立は無類という、身体からだにピタリと合ったモーニングを着て、赤革のカバンを持った中年の紳士、懐の金と、目尻の微笑は切らした事が無い、といった感じのする人物です。
古銭の謎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)