巻帯姿まきおびすがた)” の例文
時に一縷いちる暗香あんこうありて、垣の内よりれけるにぞ法師は鼻をうごめかして、密にうち差覗さしのぞけば、美人は行水を使いしやらむ、浴衣涼しく引絡ひきまとい、人目のあらぬ処なれば、巻帯姿まきおびすがた繕わで端居はしいしたる
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)