左右田そうだ)” の例文
左右田そうだは、——これが話手の青年の名前であるが——こういってポケットから、小形の手帳を取出して、鉛筆でザッとした図面を書いた。
一枚の切符 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
付人つきびと側の十一人、鳥居与右衛門、須藤与一、左右田そうだ孫八たちは、みるまに、奮戦して、ばたばたと討死した。
無宿人国記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すこし離れて、公用人の左右田そうだ孫三郎が、くびすじを撫でながら、主人を見上げた。
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)
提灯ちょうちんを持った近習の者と、家老の左右田そうだ孫兵衛とが、静かに膝をついて云う——
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
用人の左右田そうだ孫三郎が、縁の障子の根に、ななめに顔を見せていた。
元禄十三年 (新字新仮名) / 林不忘(著)
家老の左右田そうだ孫兵衛が来る、近習の松原多仲たちゅう岩瀬舎人いわせとねりも駈けて来る。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから又、用人の左右田そうだ孫兵衛には
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)