山蚕やまこ)” の例文
ならくぬぎの若葉が、風に裏がへるころになれば、そこに山蚕やまこが生れて、道の上に黒く小さいふんを沢山おとすのであつた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
音たてて硫黄いわうふきいづるところより近き木立こだち山蚕やまこゐるなり
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
山かげのなら木原きはら下枝しづえにも山蚕やまこが居りて鳥知らざらむ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)