屋尻切やじりきり)” の例文
お擧げ下さい。私は多寡たくわが町方の御用聞で、巾着切や屋尻切やじりきりを追ひ廻すのが身上しんしやうで、大名方の御家騷動に、首を突つ込むやうな大した働きのある人間ぢや御座いません
この通りふらりふらりと着流しで歩いてはとまり、とまっては歩いているのだから、兇悪なる屋尻切やじりきりの目的を以て外間からこのところへねらい寄った白徒しれものでないことは確かです。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
お挙げ下さい。あっしはたかが町方の御用聞で、巾着切や屋尻切やじりきりを追い廻すのが身上で、大名方の御家騒動に、首を突っ込むような大した働きのある人間じゃございません