小女郎こじょろう)” の例文
ふすまがあいたから、今朝の人と思ったら、やはり昨夜ゆうべ小女郎こじょろうである。何だか物足らぬ。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
高柳君は雑誌を開いたまま、茫然ぼうぜんとして眼をげた。正面の柱にかかっている、八角時計がぼうんと一時を打つ。柱の下の椅子いすにぽつねんと腰を掛けていた小女郎こじょろうが時計の音と共に立ち上がった。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「御寺へ行きます」と小女郎こじょろうが云う。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)