対手さき)” の例文
旧字:對手
対手さき懺悔ざんげをしたんですが、身分を思うから名は言いますまい。……貴婦人は十八九で、もう六七人情人じょうじんがありました。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が、それは自分勝手に、対手さきが色仕掛けにする……いや、してくれる……と思った、こっちが大の自惚うぬぼれ……
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
対手さきは何でも、小松原自分の目には、みんな胸にある、その人のおもかげに見えるのかも知れぬ。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)