寛仮ゆる)” の例文
父はそれを寛仮ゆるさなかった。表向それをとがめる事もしなかった。彼は十二、三になる末の子に、同じく恭賀新年という曲りくねった字を書かして、その子の名前で健三に賀状の返しをした。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)