トップ
>
寛々
>
くわん/\
ふりがな文庫
“
寛々
(
くわん/\
)” の例文
どうかすると、庭と言ふより
寛々
(
くわん/\
)
とした空き地の広くおありになる宮廷よりは、もつと手入れが届いて居さうな気がする。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
二台の馬車に、客はマバラに乗り込みぬ、去れど御者も
馬丁
(
ばてい
)
も
悠々
(
いう/\
)
寛々
(
くわん/\
)
と、炉辺に
饒舌
(
ぜうぜつ
)
を
皷
(
こ
)
しつゝあり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
庭木戸を
彈
(
はじ
)
き飛ばすやうに飛び込んで來たガラツ八の八五郎は、相變らず縁側にとぐろを卷いて、
寛々
(
くわん/\
)
と朝の
日向
(
ひなた
)
を樂しんでゐる錢形平次の前に突つ立つたのです。
銭形平次捕物控:212 妹の扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
其處には
併
(
しか
)
し、朝の膳へ差し向ひになつて、
寛々
(
くわん/\
)
と暖かい味噌汁を啜つて居る幸七夫婦の太平無事な姿があるだけ、二間以上の板も丸太も見付からなかつたのです。
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
寛
常用漢字
中学
部首:⼧
13画
々
3画
“寛々”で始まる語句
寛々呵々