寒肌さむはだ)” の例文
冬木は横をむいてしらん顔をしていると、冬亭は痩せ脛を寒肌さむはだにして、しょんぼりと立っていたが
西林図 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
冷たい風が、波しぶきといっしょに吹きつける桟橋を、寒肌さむはだをたてながら行ったり来たりしていたが、引揚者は収容所にいるだろうということで、そっちへまわった。
野萩 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)