“富森助右衛門”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とみのもりすけえもん75.0%
とみもりすけえもん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆうべ、一番さきに、彼と懇意になった富森助右衛門とみのもりすけえもんが何かのことから、内蔵助殿はあれで冬はとても寒がりやなので——と話したのを記憶していて、このはからいをしてくれたのだろう。
べんがら炬燵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この正月の元旦に、富森助右衛門とみのもりすけえもんが、三杯の屠蘇とそに酔って、「今日も春恥しからぬ寝武士かな」と吟じた、その句がふと念頭に浮んだからである。句意も、良雄よしかつが今感じている満足と変りはない。
或日の大石内蔵助 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その数右衛門が、時々、くすくす笑うので、富森助右衛門とみもりすけえもんに打ちこまれて敗け色の田中貞四郎は、気になって堪らない。
濞かみ浪人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)