富士薊ふじあざみ)” の例文
なだらかな傾斜となって、霧の中へ、するすると登っている、登山客の脱ぎ捨てた古草鞋ふるわらじが、枯ッ葉のように点を打って、おのずと登り路のしおりとなっている、路傍の富士薊ふじあざみの花は
雪中富士登山記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)