寄生木ホヨ)” の例文
山の蔓草や羊歯の葉の山縵ヤマカヅラや、「あしびきの山の木梢コヌレ」から取つたといふ寄生木ホヨ頭飾カザシや、山の立ち木の皮を剥いで削り掛けた造り花などであつた。
山のことぶれ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
山蘰ヤマカヅラとして、祓へのしるしになる寄生木ホヨカヘ・ひかげ・裏白の葉などがあり、採り物として、けづり花(鶯や粟穂・稗穂・けづりかけとなる)・杖などがあつた。
山人が持つて来た土産には、寄生木ホヨ・羊歯の葉、その他いろ/\なものがあつたので、今も正月の飾りものになつてゐますが、削りかけ・削り花なども、その一種だつたのです。
門松のはなし (新字旧仮名) / 折口信夫(著)