寄席せき)” の例文
今日こんにちより怪談のお話を申上げまするが、怪談ばなしと申すは近来大きにすたりまして、余り寄席せきで致す者もございません、と申すものは、幽霊と云うものは無い
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さて一席申上げます、久しく休み居りました累ヶ淵のお話は、わたくし昨冬さくふゆより咽喉加答児いんこうかたるでさっぱり音声が出ませんから、寄席せきを休む様な訳で、なれども此の程は大分咽喉加答児の方はうございますが
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)