家内やぬち)” の例文
その日の暮つかた、われは家内やぬちの又さきにも増して物騷がしきを覺え、側なる奴婢ぬひに問はんとするに、一人として我に答ふるものなし。
裏透きて家内やぬちあをきはかへるでの陽の映りらし燕ゐるこゑ
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ふえのねとりもすずろかに、ひろ家内やぬち
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
にぶおもひ灰色はひいろの壁の家内やぬち
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)