宋朝そうちょう)” の例文
これはみな、宋朝そうちょう腐爛ふらんの悪世相が、下天げてんに描きだしつつある必然な外道げどうの図絵だ——。これを人心のすさびと嘆くも、おろかであろう。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
祝鮀しゅくだほど口がうまくて、宋朝そうちょうほどの美男子でないと、無事にはつとまらないらしい。何というなさけない時代だろう。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
宋朝そうちょうその頃の風習として、生前に自分の棺桶を買って家にそなえて置くことが、老後の人の最大な美風とされていたからだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
弱者いじめな極悪非道は仲間おきてとしていましめ、賊は賊でも、時の宋朝そうちょう治下のみだれと闘う反骨と涙に生きるおとこ同士であろうと約したものである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)